としです

今回ご紹介するのは

新種カタツムリ発見に貢献された
多田昭さん
東かがわ市三本松在住の
アマチュア研究家

大阪府・香川県で教諭を続けながら、
50年余りに渡ってカタツムリの研究を続けてこられました


幼少時代から生物が好きで生物を集められていた多田さん

大学の頃には、部活を通して海の貝を集め研究をされていました

社会人になり、
学者さんや研究者と出合って陸の貝
“カタツムリ”に興味を

初めはカタツムリの名前を覚えることから始められて、
少しずつ名前が分かるようになることで
興味の深みが増してきたそうです

大阪から香川で働くことになったことをきっかけに
『四国のカタツムリは自分の目で分類できるように!名前がわかるようになりたい!』こうして、多田さんのカタツムリの研究は始まりました

多田さんの研究範囲は四国を中心に西日本や台湾まで及びます

葉の裏や木の幹、東北など湿気の多いところを探し採取。
自宅に持ち帰り、経過を観察したり、
内蔵や生殖器の観察など様々な研究が行われています


採取したカタツムリの中には
逆巻きの殻も!!

家の庭でも逆巻きのカタツムリを発見されたそうです

逆巻のカタツムリに出会うのは嬉しいと丁寧に保管されていました

同じ種類のカタツムリでも地理的変異で大きさや形が違うモノも生まれるらしく、
外見だけでの判断は難しいこともしばしば

解剖をすることで内蔵や生殖器などから判断するようになられました

アルコールにつけることで長期にわたり生殖器(写真左)や足(写真右)の保管が可能

100%のアルコールにつけている足からはDNAの塩基配列などの研究が行えます
今回発見された
『アキラマイマイ』通常の
シメクチマイマイと形は似ていますが生殖器の形が違うそうです


30年ほど前から多田さんは気になっており

岡山大学・国立科学博物館分子生物多様性研究資料センターによって、
DNAの塩基配列の解析などで新種カタツムリと判明
「楽しみながらやってきたことが新種発見となり嬉しい♪
今後も学者さんと協力しながらカタツムリを集めたい!!」と、多田さんは話されました

毎日、コツコツと積み重ねても成果はそれに比例して出てくるものではないですが、
コツコツは、裏切らない!! ・・・ということを、しみじみと実感している今日この頃です
posted by 東かがわ東方見聞録 at 11:00|
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